夢見草子

桜の別名を夢見草といいます。徒然なるままに休み続ける日々。

日記 4/20

楽しすぎてきのう中に日記を書くのを忘れていた。

友人と友人が見つけたカフェに行った。お目当ては今が旬のいちごのフルーツサンド。事前の打ち合わせ(?)でわたしは真っ赤なワンピース、友人は白いワンピースにベージュのコートを羽織って、いちごサンドカラーにして町を歩いた。

名前は知っているし、通ったことは何度もあるけれど降りたことのない地下にホームがある駅で、見るもの全てが目新しくて、春のさんぽにぴったりだった。

フルーツサンドをぺろりと平らげた後に、帰りやすい駅まで歩いた。その駅は界隈で噂の激安で激ウマだというたこ焼き屋があったのを思い出して、その店でたこ焼きを買い、腰掛ける場所がありそうな近くの小さな公園に向かった。ビールがあれば最高だなと思った時にはすでに口にしてして、ちょうどよく目の前に現れたコンビニでビールを買ってまだまだ明るいうちから乾杯した。最高of最高だった。

駅前の選挙演説が夕風に乗ってやかましく聴こえてきて、東京はまだ選挙終わっていないことを知り、もう都民ではなくなったことをまたひとつ実感した。

思い出の町の話をしながら、思い出の町だけど、だからって降り立たないというわけでもないよね、という話をした。

思い出の分だけ、その舞台になった町がある。それが同じ町に偏っている時期もある。大学のあった町が大きな駅だったからか、いちいちそこに来るたび思い出して感傷に浸っていては東京で生きていけないというのがそもそも論だけれど、時間が経っていったことで誰かに言えなかったような出来事が、もうわざわざ言わなくても平気になっていく。それはとても穏やかで、砂浜に書いた字が波が寄せるたびにだんだん消えていくようなかんじだ。

なんて思うのは、そんな穏やかな土曜を過ごした友人と、来月の土曜に海の街に行く約束をしたからかもしれない。