夢見草子

桜の別名を夢見草といいます。徒然なるままに休み続ける日々。

3.11

3/11じゃなくて、3.11だなと思うのです。こればっかりは。

東京の家で熱を出して寝ていた。急に家が大きく揺れて、ほんとうにびっくりした。自宅が震源なんじゃないかって本気で思った。部屋を出て居間にいき、テレビをつけると、どこもかしこも大慌てで地震速報を放送していた。

自宅のある東京は震度5強だったらしく、これまでの人生で一番大きな地震だった。東北地方ではもっと強い地震があったことだったり、津波の映像だったり、テレビからこの世の光景と思えないものばかりが流れた。

2011年3月11日以降、わたしは東北に行ったことがない。元々親戚は九州だし、用事もなくて。ボランティアとか行ったほうがいいのかなって思ったりもしたけれど、自分に何ができるのかわからなかったのと、自分がいる時にまた大きな地震があったどうしようという不安で行けなかった。

自分より大変な状況の人がいるんだから、という言葉をかけられたとき、まっさきに震災時の東北の映像が浮かび、自分のことが嫌いだと思った。

夕方のニュースで、去年やっと家族の遺骨が見つかった人がいるというのを知った。そのご遺族たちはやっぱり寂しそうだけれど、穏やかな顔だった。

少しずつ少しずつ、苦しみや悲しみからときはなたれていくひとがいることが希望であり、どうか自分がだれかの希望になれるよう、ただ生きていきたい。