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一人でカフェに行って、二人席に通されるとちょっと贅沢しちゃったなって思う。向かいの空いている席に荷物を置いて、椅子の背に上着をかけて。これは昨日撮ったフィルム写真。今日という休日を楽しみにして仕方なくウキウキしていた私が24時間前には確かにいたのに。

今改めて見ると、向かいの席に自分の抜け殻がいるみたいに見えてしまう。

でもそれは、その楽しみにしていた休日が思わぬハプニングがあったりしてちょっとあっけなく終わってしまいそうだから。

明日からまた仕事が始まる。それだけだ。月曜を迎える前の日曜日みたいなやるせなさ。でも今日は日曜日ではない。ほら、21時からは好きな番組が始まる。帰ろう、わたしよ。

一年前に買ったボアコート。随分くたびれてしまったなぁと思う。それほど冷たい風をたくさん受け止めながら過ごしたなと思う。

もうすぐ春が来るけど、まだ寒い日があって新しいコートを買った。目が覚めるような青空みたいな色をしていて、とても気に入っていて、今日はそれを着て出掛けた。色味は冬っぽいけど、新しいコートであることに春っぽさを勝手に感じていて、振り返らないと決めたことを後押ししてくれている気がする。着ていると。

季節ってリズムが悪いものだから　せめてあなたが終わりを決めて