夢見草子

桜の別名を夢見草といいます。徒然なるままに休み続ける日々。

日記 3/18

久しぶりに自炊をしたら野菜を少し焦がしたし、パッケージが気に入って買った春限定の少し高いシャンプーの香りが強すぎて頭痛がしているし、朝井リョウの小説は相変わらず読めば頭と心に嵐をもたらしていく。それでもそんなくたくたな今日という1日はとても充実していたと思う。失敗した。打ちのめされた。そうならないために生活しているわけじゃないけど。適度にうまくいかなかったりやらかしてへこめるくらいがちょうどいい。

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子どもの頃、本を読むことは想像をするという作業だった。最近ではいつのまにか勝手に誰かを思い出す作業になったと思う。登場人物、あの人みたいだなとか、この台詞と似たようなことを誰かに言われた気がするとか。だとしたら出会ってきた人の数だけ選択肢があるはずなのに、いつだって一番醜い登場人物に自分を当てはめては勝手にしょげてしまったり、食らったこともないパンチを思い切り頭にされたように脳そのものを揺さぶられる。自分の思考は見透かされたりひっくり返されたりしたあとで、まるで何もなかったように自分は読む前の自分とさして変わらない。言葉って怖い。でも本当に面白い本だった。明日は何を読もうか。