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引っ越し先が今度こそ決まって、慌ただしく過ごしている。毎日のように各種機関に振り込みをしていたらお金がお金じゃなくてただの数字に思えてきてあぶない。ほんとうにあぶない。

ここ最近はたくさん歩いてる。歩くとつかれるからよく眠れる。金土日はわりと芸術に触れた。金曜は美術館、今日は映画を観た。いろんな表現とか感性があっておもしろい。

今日の昼下がり、カフェのレジに並んでいる時に財布を落とし、自分の足元に全カードがばらばらと散らばる。とはいえそんなに枚数もないのでささっと回収してことなきをえた。

そのカフェを出たあと、銀行でお金下ろそうとした。

が、銀行のカードが財布になかった。

まぁ多分家でしょう。

という根拠のない自信があった。

我ながらよく、さっきカフェで財布を爆発させた時に落としたという可能性を疑ったほうがいいと思う。

しかし案の定、カードは家にあった。急にホッとしてやっぱりそこそこでかい不安が自分の中にあったのだなと気づくけど、自分の気持ちが自分で観測できないのはなんなんだろうな。