夢見草子

桜の別名を夢見草といいます。徒然なるままに休み続ける日々。

日記 2/26

半年必死でついてきた大きなプロジェクトから外れることになった。理由は当然体調の不安定さ。納得しかできなかったけれど、心の底から悔しかった。会社に復帰してからは泣きたくなかったけど涙が止まらなかった。

「そんなに悔しがってくれるのは、上司としてはありがたいよ」

と、涙が止まらない私を見慣れた課長に呑気に言われた。泣くと思わなかったからか、オープンなミーティングスペースで告げられたので多分社内のほぼ全員に見られたと思う。穴があったら飛び込んで埋めてもらいたかった。

でもなんか、泣いてよかったのかもしれない。休養中、することがなく重たいだけの身体で部屋に横たわっていると無為に涙が顔を伝うことがあったけれど、今日の涙は自分の体温がこもっていてちゃんと熱かった。

今、悔しくて泣いているんだな、ちゃんと感情が動くんだな、と実感した。

短縮時間で出勤させてもらっているので、少し早めに退勤し、今日は買い物をして帰ることにした。いつもの花屋に寄ると、新しい花がたくさん入荷されていた。今日みたいな風が冷たい時は、基本開きっぱなしの店の入り口のドアが閉められている。密封されたような小さな店に入ると、色でいうと緑みたいな植物独特の土っぽい香りと、薬品の匂いが鼻に広がった。

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生きているものは、文字通り生臭さがあると思う。花屋には一年中花があるけれど、花そのものは人間の何倍も空気や太陽の光から季節そのものを感じるだろう。目新しい花々はこれから訪れる春に向けて張り切っているような生き生きとした青臭さを放っていて、生きものであることをいつもよりずっと強く感じた。

花屋ではヒマワリとチョコレートコスモスを買った。日当たりの悪い部屋だから、ヒマワリはすぐ萎れてしまうかもしれないけれど、飾ってみたら部屋がうんと明るくなって気分もいい。買ってよかった。