夢見草子

桜の別名を夢見草といいます。徒然なるままに休み続ける日々。

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敷布団の上の毛布にのっかって、掛け布団だけをかけて横になっている。布団の外、部屋の中の空気は少し冷たいけれど、暖房を入れたら電気代がもったいないな、そんな温度。

いやおうなしに春か近づいてきて、桜モチーフの商品が並び、道端に梅が咲き始め、実家のサザンカは散った。

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去年の今頃は九州にいて、佐賀と福岡をのんびり旅していた。ライブにも行った。ライブは最高だったけれど、それだけでは頑張れる気がしなくて、自分の抱えているものの重たさや根深さを感じて足がすくんだ。

結局季節が巡ったところで、感情を飼い慣らせないでいる。急に湧く怒り、行き場のない悲しみ、やるせなさ。

薬物所持で捕まったミュージシャンのニュースを見て、私も彼と同じだと思った。人がみていなければ、影で壊れる分にはきっと大丈夫なのだと。でも彼は捕まった。詳しくはわからないけれど、やっぱり他の人から見てどこか様子がおかしかったりしたのだろうか。

人前ではさくさくとこなせることが、急に一人になるとできなくなって、フリーズしてしまって。こおりのように心が固まって動かない。電話もメールも着信音は聞こえているのに一向に手を伸ばして操作する気にならない。

何もしたくない。

何も説明できない。

どうしたらいいかわからない。

すべてをシャットダウンするように薬を多めに煽って眠り、浅くて長い眠りについた。変な夢を見て、内容は忘れてしまったけれど目が覚めたら汗でぐったりしていた。

同級生の死、親の言葉、職場の立ち位置、いろんなものを気にして気にして疲れてしまって、何も考えたくないと思った。

それは果たして、しぬことに一致するのだろうか。

今の私は会社の人たちに吸い込まれるように線路に落ちてしまうのではないかと心配されているらしい。

採血さえ困難な血管の薄さなので、血が流れる事故に遭えばたぶん輸血が間に合わなくてしぬ。点滴のたびに看護師に言われてきた。てか本気でしにたくない。だからようするに、そういう痛くて血が出そうな事態に自らうっかり、なんてことはないと思う。思うけれど、今の私がそんなこと言っても周りは疑ってかかる。

大丈夫ではないけど、そんなに心配しすぎないでください、なんて言えなかったな。言ったらもっと心配させてしまいそうだ。

毎日こつこつと働く姿を見せることでしか理解されないのだろうか。しんどいな。でもそれしかないなら、それをがんばってみようとおもう。