夢見草子

桜の別名を夢見草といいます。徒然なるままに休み続ける日々。

9/3

昼過ぎ、急に降り出したわりには穏やかな雨だった。今はもう土砂降りで雷が街を突き破るような勢いで光っては鳴り響いている。

海外で音楽活動をしている友人とランチと買い物をした。彼女は海外に出て、昔は気にしていた人目が気にならなくなったと話していたのが意外だった。元々豪快で個性的な性格だなーと思っていたから。人目を気にしない人なんて一人もいない。でも、気にしてばかりではいられないことに誰もが何かしらのタイミングで気づくんだと思う。

彼女と別れてからいつもの本屋のあるスタバへ行き、読書をした。爽やかそうなタイトルだと思って手に取った本がなかなかドロドロな人間の話で胸焼けがした。「犯罪」とか「性と生」だとか、そういうのに絡む話を今はあまり読みたくない。「疲れてしまったあなたにチャージを!」という帯ではなくて表紙にガッツリ印字されたキャッチコピーに惹かれて、原田マハさんの『さいはての彼女』という短編小説集を読んだ。タイトルと著者名だけでいいのにと思うほどに温かくて優しい物語ばかりだった。こういうものが書けるようになりたいなと久しぶりに思った。小説書きたいな。