夢見草子

桜の別名を夢見草といいます。徒然なるままに休み続ける日々。

3/2

とても寒い。寒い日に限って朝が早い。眠くてたまらないのに耐えるので精いっぱいだった。

新型肝炎の影響で時差出勤になった以外取り立てて対応に追われるものもない。それってラッキーなのかもしれないけれど、朝急に早くなったの、やっぴりしんどいものはしんどいんだ。それはちゃんと言わせておくれよ。でも私よりずっと大変なことになっている友人たちがいるので、あんまり大きな声で言ってはいけない気がしてしまう。私の疲れや怒りはどこへ行くのだろう。勝手にどっか行ってくれる分には構わないけれどね。むしろ行ってください。

3/1

はじまったばかりの春。昼前に目覚める。充電器に挿し忘れたiPhoneは電源が落ちていた。まったく、ベッドまで届く長いケーブルの意味がない。

スマホの充電を待ちがてら、布団の中でできるストレッチをする。首と足首を軽く回したり、布団の中で上半身を捻ったり、胸を開いたり、膝を抱えてゆらゆらと体全体をゆする。血流が滞っているなぁと実感しながらゆっくり呼吸をする。

音楽を聴きながら駅に向かう。ピアノの音がよく耳に届く。

生まれた時から、家にピアノがあった。大きな本棚と並んで置かれていて、誰がなにもしなくともそこにあり続ける。家の中に生えた大きな木みたいなものだ。

子供の頃はピアノの鍵盤は音の出る積み木とパズルみたいな認識だった。(積めないけど) 昔も今もトトロとネコバスのぬいぐるみが大量に置かれているので、それが尚更大きな木っぽさを引き立てているのかも。誰も弾かないピアノなんてもったいないのかもしれないけれど、「家にピアノがあること」は私にとって大切なことなのです。

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一人暮らしをはじめた大学生。ピアノのない部屋で、私は読書という新しい趣味に出会った。それまで全然してこなかったこともあってその新感覚がたまらなかった。素敵な文章に感動し、都度マーカーをつけて付箋を貼っていた。

久しぶりに付箋だらけの小説を読み返した。昔から好きな文章のタイプは変わらないらしく、今日読んでもまた感動してしまった。そしてまた、こういうのが一生の宝物になるんだってわかる、新しい感覚を知った。

2/29

朝。深夜まで眠れなかったのに、思ったより早めに目が覚めた。まぁそこまで疲れることはしてなきからなぁと思えば納得する。でも眠りは浅くて、夢を見た。最近のささやかな悩みごと総出演みたいな夢。だいたい起きた瞬間からふわふわとけていく夢の記憶が鮮明なので、やっぱ悩んでんだなぁとひしひし思う。しかも少しずつ大きな事態として夢に登場したので本当にヒヤヒヤしちゃったな。できるものから対処してこっと。

2/26

今日も本を3冊読んだ。昨日よりTSUTAYAスタバに人が少なかった。コロナのせいかな。広々と感じられる店内は過ごしやすいけれど、いつも以上に寒かった。人のいない広い場所って寒いっていうか冷たい感じがする。

大学何年生かの冬に一人旅で宮崎に行ったとき、朝イチの特急列車が貸切で嬉しかったけれどあっという間に寒くなって、脱いだ上着をもう一度着たこと。

もっと一気に遡った記憶では、一瞬だけバドミントン部だった頃の朝練の体育館。天井が高くて、コートが6面貼れる広い体育館で、夏休みで外から蝉の声がうるさいほど聞こえるのに、暑くなかった。冷房が完備されるちょっと前の時代だ。完備されたとしても、バドミントンのシャトルはとても軽いので空調は完全に切られているだからいろんな意味でアツいスポーツだ。球技の中で一番球の速度が速いのはバドミントンだそうだ。先輩たちみたいにスマッシュしても気持ち良い音が出る前に辞めた部活。

そんなちょっとだけのバドミントン歴なのに、バドミントン世界ランク一位の桃田選手のニュースはつい見てしまうし、彼を応援している。コロナが終息して、オリンピックが開かれて、たくさんの選手たちのすべてが報われることを願う。読んだ本についてはまたあした。

2/25

本を三冊読んだ。一つが韓国で流行ってる自己啓発本『あやうく一生懸命生きるところだった』。韓国の小説は読んだことがあったけれど、自己啓発本って初めてだな〜と思いつつ読んだ。もちろん日本人が翻訳している日本語で書かれているもの。それしか私には読めない。それでも、言い回しや比喩表現の多さなどから英語圏のものと全然違うな〜と思った。

著者の読んだ本や観たドラマ・映画の一部を引用で、日本のものが多かったのがビックリした。世界的に人気な村上春樹から、『孤独のグルメ』など。特に後者はなかなかシブいチョイスだし、日本で知らない人がいない名バイプレイヤー松重豊であるからこそ成り立っている世界観があるとなんとなく思ってたから、韓国でも観られていて人気とはびっくりした。

本の内容は面白かったけれど、ちょっと日本社会と重ならないところもあったりして、それでも今の私にとっては気が楽になる良い本だった。読者のタイミングが違えばクズを増産しかねないなーとも思う。

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本の内容や著者の考え方やライフスタイルに学ぶものがやっぱりあったのだけれど、それ以上に違う背景を生きている人がいるのだということに救われている気がする。みんな色々あるし、だいたい思い通りになんかならない。

「だいたいそう」「なんとなくそう」「言わなくてもまぁわかる」ことほど、ちゃんと誰かの言葉で詳しく書かれたり口頭で説明されると新しい気づきがあったりするのだ。

明日は何を読もうかな。

2月連休

コロナが怖くてずっと実家に引きこもりしてました。あと0時が過ぎたので給料が振り込まれたのだけれどあまりの少なさにびっくりしてしまった。学生バイトでももーちょい入るだろ?ってくらいな衝撃の少なさ。欠勤遅刻を繰り返してついにまた休職になったから実質的に納得のいく金額なのだけれど…。

貯金と健康の管理法を安定させたいな。今年の上半期中に。春服は5000円におさめて、なるべくお金使わないで生活したいと思います。

なぜならニンテンドースイッチライトとあつまれ!どうぶつの森(合わせて4万円くらい)を買わなくてはならないので。今月の残りと来月1回もコンビニいかなかったらプラマイゼロくらいにはなる…かな?

そしたら引きこもり生活になるのでなんの問題もなくお金も使わずに済むと思うんだよなぁ。うまくいきますように。

2/20、21

休みが始まった。体調が安定しなくて横になってばかりいた。会社ではコロナ対策による時差出勤が来週から始まるらしい。わたしはどうしようか。

会社に復帰できるのかもよくわらないけれど。休職期間の制限を超えてしまうらしい。なんかよくわかんないけど。考えたくない。

今日も頭が痛いのでほとんど横になって過ごした。たまに眠ってしまったけれどロクでもない夢を見て、あぁ眠りが浅いなぁと思った。夢って映画みたいだ。規模がでかくて設定が細かい。この間は実際に前に住んでいた家が伝説の人気映画で使われて聖地巡礼でめちゃくちゃ儲かっている夢を見た。今日は九州の親戚の家に最新の新幹線みたいな乗り物で向かう夢を見た。どっちも家族がいっぱいでてきた。実在しない架空の家族も出てきた。登場人物がサマーウォーズ並みだった。とりあえず疲れた。夢なんて見ないでぐっすり眠りたいのに。

夕方から体調が良くなったので、Twitterでバズってた炒飯を作って、金曜ロードショーのリメンバーミーをみた。

友人の結婚式で久しぶりに会った友達と、お互いの結婚の話になって、私は母がもういないから今更ドレス着ても見せられないんだよなぁとポツリと話したら、彼女はすかさず「でも絶対そばで見てるよ」と当然のように言い切った。

あぁそうか、こういう風に信じている人がいるから世界はあたたかいし、人は救われて行くんだなぁと思った。私の母も、ママココ(リメンバーミーの登場人物)のように、寄り添ってくれているのかな。こんなまともじゃない人生を送る娘に絶望していないだろうか。

いない人のため、いない人を忘れないことを目的とすることなんか虚しいとばかり思っていた。今を生きる家族のためじゃなきゃ、わたしは動けないと思っていた。だから新しい家族が欲しいし、結婚もしたい。

そう思うことは間違いではないけれど、もういない家族を大切にできない人に、新しい家族を迎える資格はないのではないか、と映画を見ていて思った。

天国の母に恥じない生き方をする。それが心の軸になるのかもしれない。母に良くも悪くも影響を与えられた私は、そうするしかないのかも。

見ていてくれ、愛しき人よ。