夢見草子

桜の別名を夢見草といいます。徒然なるままに休み続ける日々。

日記 3/28

たった一日のこととは思えない量の出来事が起きた。映画だったら支離滅裂がすぎるので駄作だろうけど、ハッピーエンドだった。そう思えば、こんな一日もまぁいいかなと思う。

とりあえず酔っ払って以降の記憶が危ういので退勤後のハッピーエンドだけ記したい。

ありがたいご縁で依頼をいただいた「終電と私」を書いたライターの人たち、編集者様と打ち上げとして渋谷で「終電飲み」をした。

仕事が早く終わったので一旦帰宅した。家の最寄駅から渋谷に向かう電車にも乗り慣れ、車窓に流れる景色にも見慣れてきたことに気づく。たまに見える桜がこの間より咲いているのも一瞬通っただけでわかる。春が来ているというか、今はもう春真っ最中だ。

あっというまに時間が過ぎて、飲み屋を巻いて入ったカラオケでは大変無礼なことに一人で歌いすぎて、代償として喉をバッチリ潰した。

治療明けだったりで最初は行く予定ではなかったけれど、直前に改めて誘ってもらえたおかげで出会えた時間は幸せに満ちていた。

深夜なのに明るい渋谷を終電に向かってきゃあきゃあと走り抜け、満員電車に埋もれながら真剣に語る恋話。会話が途切れても気まずくない仲の友人がそばにいる安心感。明日も仕事というプチ絶望の共有。思い出す瞬間全てが愛おしい。

車窓から流れていく真っ暗な中にちらほら輝く夜の街並みは、最高にハッピーな夜をしめくくるエンドロールのようだった。