夢見草子

桜の別名を夢見草といいます。徒然なるままに休み続ける日々。

日記 3/24

駅を出ると飲み屋街で、焼き鳥のタレの甘く香ばしいにおいがする。そのにおいに、地元に帰ってきたなと感じることがある。

家に着くと猫がいないと家族が騒いでいた。家族の誰もが庭に出した記憶もなく、家の中でどこか打ってしまって最悪の結果になったら、と思うと恐ろしかった。が、押入れに閉じ込められていただけだった。祖母が何か取り出した節に入り込み、祖母が気づかずにしめてしまったのだろう。人騒がせな猫だと父が抱きしめて頬ずりし、猫はとても嫌がっていた。

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昨日と違って日中はあたたかく、南向きのベランダに出ると気持ちよかった。猫を撫でると暑苦しい顔をされた。猫にとって春は外で昼寝するにはあたたかいが、人に触られるのはもう暑いのだろう。実家からマンションへ帰り、服についた猫の白い毛をはらいながら、嫌がられるまで触ったふわふわとしたやわらかい体温が恋しくなった。